雨が降ると、頭痛・めまい・耳鳴り・首肩こり・腰痛・腹痛など
症状が出やすくなりますよね。
以前の私は、目がぐるぐる回り始め、頭痛がガンガンしてしまい、
早くあの青空になってと願いながらうずくまっていました。
近年、雨が激しく降ることが多くなっている気がします。
異常気象なのでしょうか?
そうなると、雨でダメージを受けやすい女性にはツライ日が増えてしまいますね。
私は克服できたので、雨のせい!梅雨のせい!台風のせい!
だから仕方ないと諦めるのは早いです。対処方法はあります。
もうすぐやってくる梅雨について、先に対策をまとめていきますね。
中医学では梅雨のことを高温多湿(むしむしと暑い)「長夏」と呼びます。
高温多湿は胃腸に影響を及ぼし、体に「痰湿」を生みます。
※痰湿とは、
水分代謝が上手くいかず水分が停滞し、不要な物質が溜まっている状態です 。
この時期ダルい・憂鬱・体が重い・やる気がしない……など、いわゆる「梅雨ダル」を実感している人が、6割もいるそうです。
さらに、自覚症状のない人でも、3人に1人は実は体調に変化が起きている「隠れ梅雨ダル」の可能性。
梅雨になるとなぜ体調を崩すのでしょうか。
西洋医学では、湿度が高いことによる自律神経の乱れが原因とされています。
中医学の考えも西洋医学と近いのですが、湿気による『湿』が体に入ってきて滞ってしまうのが原因と考えられます。
中医学では季節を『春』『梅雨』『夏』『秋』『冬』の5つに分けて考えます。
その季節ごとに、気をつけたい体の5つの部位(五臓)と、邪気があります。
邪気とは「風」「寒」「暑」「湿」「燥」「火」の6つで、
自然界で起こる湿気や乾燥、暑さのことです。
梅雨どきは湿が邪気になります。
弱りやすいのは五臓のうち胃腸になります。
体は「気」「血」「水」の3つのバランスが大切です。
これら3つはセットで、どれかが滞ると、残りの2つも滞ってしまいます。
梅雨どきは体内の水の巡りが悪くなることで、残りの2つの巡りがります。
そのため、気がふさいで鬱々としたり、
血の巡りが悪くなり栄養が全身に行き渡らず、不調や倦怠感が出やすくなったりします。
これらは中高年以上の女性に現れやすいと言われています。
胃腸は消化機能との関わりが深く、湿を嫌う性質があります。
湿が体内に入り込むと、水分過多になり、水分代謝が乱れて、むくみやすくなってしまいます。
体の中の余分な水分で冷えてしまうため、
冷えは万病の元ですね。
冷えから不調が起きやすくなります。
なぜ、むくみやすいのでしょうか?
日ごろの運動量の低下から、筋肉量が減っているため、代謝も落ちがちであることが原因です。
びっくりしますが、ふくらはぎには、血液を戻す作用はないんです。
歩くことがポンプの役割になります。
でも、座るパソコン作業が多くなっている現代は、むくみやすい状態になっています。
そのため、体の中の水分を十分に排出できないのです。
梅雨の養生ポイント:「利湿健脾」
むくみを改善することがポイントになります。
*適当な運動をしましょう。 汗をかく事で体内の水分代謝を促進
・・・ウォーキング、スクワット、ストレッチなど
*水分はチョビチョビ飲みにする
・・・1回の水分量は150ccほどにしてください。
一度にたくさん飲むと、腎臓が処理できなくて溢れてしまいます。
*腹巻をしてください。
・・・胃腸や腎臓を温めてほしいです。
*冷たい物、甘い物、生もの、消化に良くない物や油・揚げ物を控えましょう。
・・・これらは全て身体を冷やしてしまいます。
*心配しすぎたり、思いつめたりしないように好きな活動をして、 気持ちを上げましょう
梅雨にお薦めの食材と漢方生薬
ポイントは、胃腸にやさしい食材、水分代謝を良くする食材です。
1.野菜類・・・山芋、さつま芋、トウモロコシ、キャベツ、人参、緑豆、小豆、昆布、
米、長芋、じゃがいも、いんげん、しいたけ、、牛蒡、大根、栗、玉ねぎ、蕎麦、生姜、小松菜、カブ、冬瓜など。
2、アジ、ひじき、シジミ、たら、いわし、すずき、かつお、さば
体にたまった余分な水分を排出するのに役立ちます。
3、はとむぎ、黒豆、小豆、空豆、金針菜、とうもろこしのひげ
体を温めることで体内の水分代謝を高め、湿気を汗として発散させるので、梅雨冷えのときにおすすめです。
4、 ねぎ、しょうが、三つ葉、みょうが、ししとう
香りのある食材は、体内の気の巡りをよくすることで、邪を追い払うと言われています。
5、 うど、ジャスミン茶、陳皮
一言で梅雨といっても、むし熱くじめじめした日の場合は、余分な熱をクールダウンさせながら、湿気を取り去りましょう。
6、 緑豆、豆腐、きゅうり、セロリ、そば
まとめ
もともとむくんでいる方が、この時期ツライ症状に悩まされることになります。
でも整体をしていると、ほとんどの女性にむくみがあります。
年齢を重ねると、筋肉量が落ち、新陳代謝も落ち、酵素も低下し、
どんどん水分を排泄しにくい体となってしまいます。
いかに、水はけのいい身体にするかが?
この時期を乗り越えるポイントとなります。
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