年末年始の食べ過ぎ要注意

年末年始の食べ過ぎ要注意

クリスマス・年末・年始と誘惑が多くてついつい食べ過ぎてしまいますよね。

しかも、いつもより量が多かったり、油もの、砂糖たっぷりのもの、小麦粉のお菓子・・・

過去の私は目の前に出されると、迷わずにパクパク食べてしまっていました。

子どもの時から、長期連休になると体調を崩していました。

その時は、お休みになると気持ちが緩んで体調を崩すんだねと周りに言われていましたが、今なら思います。

「食べ過ぎ」により、腸が悲鳴を上げて、腸の毒素が身体中に巡ったからだなと。

12月に入ると、帰宅される患者さんたちに、耳にタコのように

「食べ過ぎに注意してくださいね。」

「特に小麦粉と砂糖が入ったものには。」 と言ってきました。

食べ過ぎは万病の元

「腹八分に病なし」

「腹十二分に医者足らず」

どちらも食べ過ぎが体に良くないことを教えてくれている言葉です。

肥満や高血圧、動脈硬化、糖尿病、痛風といった生活習慣病も「食べ過ぎ」が大きな要因となっていることがわかってきました。

癌と言う字にも現れています。

品物が山ほどある状態。つまり「食べ過ぎ」

好きなだけエサを与えたネズミと、2日おきに断食させたネズミではガンの発生率に5倍の差があったそうです。

医学博士の石原結實先生は「食べ過ぎの状態では免疫機能も低下します。病気にかかると食欲がなくなるのは、病気に負けているからではなく、免疫力を上げて病気を治そうとする体の自然反応なんです。」と仰っています。

実際に病院に救急搬送されてきた患者さんたちに、まず最初にすることは

「禁飲食」

ベッド脇のオーバーテーブルに、「禁飲食」と書かれたプレートが置かれます。

食べるという行為は、とってもパワーを使います。

食べた後は温かくなりますよね。

消化吸収にパワーを使われてしまうので、肝心な排泄や治癒にパワーが回らなくなっちゃうんですね。

だから、まず禁飲食にします。

体のリズムは自然界の摂理

「最近少し太ってきたかなぁ。」と思う人のほとんどは、食べ過ぎなのかもしれません。

整体師から見ていると、腕がパンパンの方は食べ過ぎです。

腕には胃腸の経絡が流れているので、食べ過ぎの方はここが張ってきます。

そうすると、腕から肩・首とつながっているので、肩こりや首こりとなっていきます。

特に、手の平の肉球が盛り上がっている方は、明らかに「食べ過ぎ」です。

肉球を触ってみて、コリコリするあなたは、注意してくださいね。

前出の石原先生は「そういった方は1食抜くとちょうど良いですよ。」とアドバイスしています。では朝・昼・夕のどの食事を抜くと良いと思いますか?

1日の体のリズム

先ず朝起きて何をしますか?トイレに行ったり、顔を洗ったりして、排泄物(尿や目やになど)を体外に排泄しているのではないでしょうか。

そしてだんだんと体が活性化してきてバリバリと家事や仕事、勉強などに励む。動いているので、もちろんお腹も空きますね。

夜にはリラックスして1日の疲れをとり、就寝する。(体は就寝中に、体内の調整・修復をおこっています)

こうした1日の流れを見るとわかるように、人間の体はどうやら午前中に排泄、午後に摂取、夜間に吸収、といったリズムになっているようなのです。

つまり自然の摂理から考えると、排泄の時間にあたる「朝」の食事を抜くことが体の負担になりづらい、ということになるのではないかと思います。

さらに、朝の5時~7時は、大腸の動きが盛んになり、排泄運動が行われる時間です。

そのため、その時間に食べてしまうと、排泄よりも消化吸収に時間が使われてしまいます。

便秘の方は特に、この時間帯を空腹にして排泄を促してあげてください。

ただし育ち盛りのお子さんや、体を良く動かす方は「一食抜き」をする必要はないでしょう。また「夕ご飯を抜いた方が、朝ご飯が美味しい」という方はそれでもOK。

いちばん大切なことは、自分の体が発する声に素直になることです。

私が提案する、年末年始の食べ過ぎ対策は

①1食抜く

1食抜いて、大量の食べ物を消化吸収排泄まで行う時間を、腸に与えてあげる。

②よく噛む

よく噛むと食べ過ぎも防げますし、消化吸収排泄を助けてあげることにもなります。

③食べる前に、これは本当に食べたいの?と考えてみる今はお腹はどんな状態ですか?お腹と相談してみてください。

胃は張ってきていませんか?チクチクしませんか?ゲップは出てきていませんか?

お腹が空いていますか?みんなが食べてるから?食べなくちゃ損と思ってるから?

④歩く

寒い中歩くと、シャキっと気持ちが引き締まります。

そして、排泄を促してくれます。

年末年始は動きが鈍くなりますね。そのため、たまにはリフレッシュがてら歩いてください。

ポイントは、いかに腸の負担を押さえてあげるかです。

腸は、みんなが「年末年始やったー休みだー」と思っている時に、ガムシャラに働いてくれています。

ちょっとしたあなたの気づかいに救われると思いますよ。

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ABOUTこの記事をかいた人

岡村志保

34年間の自律神経失調症から脱した岡村志保です。 16年間看護師をしていました。 現在は2人の育児をしながら、看護師+自分の経験を生かし、女性の悩みに特化した整体院を開業しております。 患者さんが苦痛から解放され、心温まり、自分らしく歩めるような治療を行うために、最高の治療と言葉を提供することをモットーとしています。